多くの方が、肩こりや腰痛、膝の痛みなどの不調を感じたとき、まずマッサージや施術を受けようと考えます。
実際に施術直後は楽になるものの、「しばらくすると元に戻ってしまう」「何度も同じ症状を繰り返している」と感じていないでしょうか。
そのような方に対して、治療院では「運動療法が必要です」と説明されることがあります。
しかし、「なぜ運動が必要なのか」「マッサージだけではダメなのか」と疑問に思う方も少なくありません。
この記事では、運動療法はなぜ必要なのか、そしてマッサージだけでは改善しきれない本当の理由について、できるだけ分かりやすく解説していきます。
マッサージを受けているのに症状が改善しない理由
マッサージは、硬くなった筋肉を緩め、血流を促進する効果があります。
そのため、一時的に痛みや違和感が軽くなるのは自然なことです。
しかし、それだけで症状が改善しないケースも非常に多く見られます。
その理由は、痛みの「原因」と「結果」を混同してしまっていることにあります。
痛みの原因は筋肉ではなく「身体の使い方」にある
痛みが出ている部位は、結果として負担が集中している場所であることがほとんどです。
本当の原因は、姿勢の崩れや関節の動きの悪さ、日常生活での身体の使い方にあります。
例えば、猫背の姿勢が続くことで肩や首に負担がかかり、結果として肩こりや首の痛みが出ている場合、肩周りをいくらマッサージしても、姿勢や動きが変わらなければ再び同じ負担がかかってしまいます。
その場の変化と、根本改善は別物
マッサージは「今出ている症状を和らげる」ことには有効です。
しかし、身体の使い方そのものを変えることはできません。
根本的な改善を目指すためには、
「どこがうまく使えていないのか」
「どこに過剰な負担がかかっているのか」
を明確にし、それを修正していく必要があります。
そこで重要になるのが、運動療法という考え方です。
運動療法はなぜ必要なのか?本当の目的を解説
運動療法と聞くと、「筋トレをたくさんする」「きつい運動をさせられる」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、治療における運動療法の目的は、それとは少し異なります。
正しく動かす練習をしないと身体は変わらない
運動療法の本当の目的は、筋肉を鍛えることではなく、
「正しい身体の動かし方を身につけること」にあります。
痛みを繰り返す方の多くは、無意識のうちに偏った動きや姿勢を続けています。
その状態を放置したままでは、いくら施術を受けても同じ負担がかかり続けてしまいます。
運動療法を通して、関節が本来の動きを取り戻し、
必要な筋肉が正しく使えるようになることで、痛みの出にくい身体へと変わっていきます。
施術と運動を組み合わせることで再発しにくい身体になる
施術によって筋肉の緊張や関節の動きを整えたとしても、その状態を身体が覚えていなければ、日常生活に戻った瞬間に元の使い方へ戻ってしまいます。
これは決して珍しいことではありません。
そこで重要になるのが、施術で整えた身体を「正しく使う練習」としての運動療法です。
施術で整え、運動で定着させる。この流れができて初めて、症状の再発を防ぎやすくなります。
当院がAI姿勢分析を使って運動療法を行う理由
運動療法を効果的に行うためには、「どの運動を行うか」が非常に重要です。
やみくもに運動を行っても、身体の状態に合っていなければ十分な効果は期待できません。
そこで当院では、AI姿勢分析を活用し、現在の身体の状態を客観的に把握した上で運動療法を行っています。
AI姿勢分析で今の身体の状態を“見える化”
AI姿勢分析では、立ち姿勢や身体のバランスを数値や画像として確認することができます。
これにより、「どこが傾いているのか」「左右差はどの程度あるのか」といった点を、感覚ではなくデータとして把握できます。
ご自身の姿勢を視覚的に確認することで、
「なぜこの部分に負担がかかっているのか」
「なぜこの症状が出ているのか」
を理解しやすくなるのも大きな特徴です。
姿勢から運動が必要な部位を分析し、症状別に運動を提案
AI姿勢分析の結果をもとに、運動が必要な部位を明確にし、症状に合わせた運動内容を提案します。
例えば、姿勢の崩れが原因で特定の関節に負担がかかっている場合、その負担を減らすための運動を中心に行います。
提案した運動内容は、紙に印刷してお渡しするだけでなく、アプリを通じて送信することも可能です。
そのため、ご自宅でも迷うことなく同じ運動を継続して行うことができます。
運動はどのくらい必要?頻度と期間の目安
運動療法についてよくある質問の一つが、「どのくらい運動をすればいいのか」という点です。
結論から言うと、身体を変えていくためには、ある程度の頻度が必要になります。
最低でも週2〜3回の運動が必要な理由
身体は、一度正しい動きを行っただけでは変わりません。
脳と身体に新しい動きを覚えさせるためには、繰り返しの刺激が必要です。
そのため、運動療法は最低でも週2〜3回行うことをおすすめしています。
これは院内で行っても、ご自宅で行っても構いません。
大切なのは「正しい運動を継続すること」です。
院内でも自宅でも取り組める運動環境
運動療法というと、「院に通わないとできないのでは?」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、実際に身体を変えていくためには、日常生活の中で運動を取り入れることが重要です。
当院では、院内での運動指導だけでなく、ご自宅でも同じ運動を行える環境を整えています。
そのため、来院時だけで終わるのではなく、生活の中で身体を変えていくことが可能です。
動画で管理できるから続けられる|当院の運動療法の強み
運動療法で最も大切なポイントは、「続けられるかどうか」です。
どれだけ必要性を理解していても、方法が分からなかったり、不安があったりすると、継続は難しくなってしまいます。
動画で運動を管理でき、自宅でも迷わず実践できる
当院では、提案した運動を動画で確認できる仕組みを取り入れています。
文章や口頭の説明だけでは分かりにくい動きも、動画で確認することで正確に再現しやすくなります。
自宅で運動を行う際も、「これで合っているのかな?」と迷うことが少なく、安心して取り組めるのが特徴です。
運動が苦手な方でも無理なく続けられる理由
運動療法と聞くと、「自分には難しそう」「続けられるか不安」と感じる方も多いかもしれません。
しかし、当院で行う運動療法は、激しい運動や複雑な動作を行うものではありません。
AI姿勢分析の結果をもとに、本当に必要な運動だけを厳選して提案するため、
運動が苦手な方や体力に自信がない方でも無理なく続けることができます。
まとめ
マッサージは、痛みや不調を和らげるために有効な手段です。
しかし、それだけでは身体の使い方までは変えることができず、症状を繰り返してしまうことがあります。
運動療法は、正しい身体の動かし方を身につけ、
再発しにくい身体をつくるために欠かせない要素です。
AI姿勢分析によって現状を把握し、
一人ひとりに合った運動を動画で管理しながら継続していくことで、
その場限りではない、本当の改善を目指すことができます。
参考文献
・運動療法に関する一般的なリハビリテーション医学文献
・姿勢評価および動作改善に関する専門書