BLOG ブログ

首の痛みは何科?整形外科?神経内科?病院選びのポイント

突然の首の痛み、一体何が原因で、どこに相談すれば良いのか不安になりますよね。このページでは、首の痛みの様々な原因と、適切な対処法、相談先選びのポイントを分かりやすく解説します。寝違えやむち打ち症といった比較的よくあるものから、ヘルニアや神経痛といった深刻な症状まで、その原因別に適切な対応策を知ることができます。さらに、痛みの種類によってどの相談先が適しているのか、その選び方のポイントも具体的に説明しているので、ご自身に合った相談先を見つけるための参考になります。つらい首の痛みを早く和らげ、快適な毎日を取り戻すために、ぜひこの記事をご活用ください。

1. 首の痛みの原因

首の痛みは、様々な原因で引き起こされます。大きく分けて筋肉や骨格の問題、神経の問題、その他の原因の3つに分類できます。それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。

1.1 筋肉や骨格の問題

筋肉や骨格の問題が原因で起こる首の痛みは、比較的多く見られます。日常的な動作や姿勢、急な衝撃などが原因となることがあります。

1.1.1 寝違え

寝違えは、睡眠中の無理な姿勢や冷えなどによって首の筋肉が炎症を起こし、痛みや stiffness を引き起こす症状です。朝起きた時に首が痛くて動かしにくい、という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。多くの場合、数日から1週間程度で自然に治まりますが、痛みが強い場合は医療機関への受診も検討しましょう。

1.1.2 むち打ち症

むち打ち症は、交通事故などで首が急激に前後に揺さぶられることで、首の筋肉や靭帯、関節などに損傷が生じるケガです。首の痛みだけでなく、頭痛、めまい、吐き気などの症状を伴うこともあります。後遺症が残る可能性もあるため、早期の診断と適切な治療が重要です。

1.1.3 頸椎椎間板ヘルニア

頸椎椎間板ヘルニアは、頸椎にある椎間板と呼ばれる軟骨の一部が飛び出し、神経を圧迫することで痛みやしびれを引き起こす病気です。首の痛みだけでなく、腕や手のしびれ、脱力感などの症状が現れることもあります。重症の場合は手術が必要となる場合もあります。

1.1.4 頸椎症

頸椎症は、加齢に伴い頸椎の骨や椎間板が変形することで、神経や血管を圧迫し、首の痛みやしびれ、運動障害などを引き起こす病気です。初期段階では自覚症状がない場合も多いですが、症状が進行すると日常生活に支障をきたすこともあります。

1.2 神経の問題

神経の問題が原因で起こる首の痛みは、神経が圧迫されたり、炎症を起こしたりすることで発生します。しびれや麻痺などの症状を伴うこともあります。

1.2.1 頚椎症性神経根症

頚椎症性神経根症は、頸椎症によって神経根が圧迫され、首の痛みだけでなく、腕や手のしびれ、痛み、脱力感などの症状が現れる病気です。日常生活に支障をきたすほどの痛みやしびれが出ることもあります。

1.2.2 胸郭出口症候群

胸郭出口症候群は、首から腕へと向かう神経や血管が、鎖骨や肋骨の間で圧迫されることで、首や肩、腕に痛みやしびれ、冷感などを引き起こす病気です。特定の姿勢をとると症状が悪化することが特徴です。

1.3 その他の原因

首の痛みは、筋肉や骨格、神経の問題以外にも様々な原因で起こることがあります。頭痛や感染症などが原因となることもあります。

1.3.1 緊張型頭痛

緊張型頭痛は、肩や首の筋肉が緊張することで、頭全体を締め付けられるような鈍い痛みを感じる頭痛です。精神的なストレスや不自然な姿勢、目の疲れなどが原因となることが多いです。

1.3.2 群発頭痛

群発頭痛は、片側の目の奥やこめかみを中心に激しい痛みが周期的に起こる頭痛です。痛みは数十分から数時間続き、1日に数回起こることもあります。発作時には、目の充血や涙、鼻水などの症状を伴うこともあります。

1.3.3 髄膜炎

髄膜炎は、脳や脊髄を覆う髄膜に炎症が起こる病気です。高熱、激しい頭痛、嘔吐などの症状が現れ、意識障害やけいれんを起こすこともあります。細菌やウイルス感染などが原因となることが多く、早期の治療が必要です。

原因の分類具体的な原因主な症状
筋肉や骨格の問題寝違え首の痛み、stiffness
むち打ち症首の痛み、頭痛、めまい、吐き気
頸椎椎間板ヘルニア首の痛み、腕や手のしびれ、脱力感
頸椎症首の痛み、しびれ、運動障害
神経の問題頚椎症性神経根症首の痛み、腕や手のしびれ、痛み、脱力感
胸郭出口症候群首や肩、腕の痛み、しびれ、冷感
その他の原因緊張型頭痛頭全体を締め付けられるような鈍い痛み
群発頭痛片側の目の奥やこめかみの激しい痛み、目の充血、涙、鼻水
髄膜炎高熱、激しい頭痛、嘔吐、意識障害、けいれん

2. 首の痛みは何科を受診すれば良いか

首の痛みは、その原因や症状によって適切な診療科が異なります。自己判断で治療を行うのではなく、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けることが大切です。首の痛みに対応している主な診療科は以下の通りです。

2.1 整形外科

整形外科は、骨・関節・筋肉・靭帯・腱・神経などの運動器の疾患を扱う診療科です。首の痛みの原因が、寝違え、むち打ち症、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症などの骨格や筋肉の問題である場合、整形外科が適切な診療科となります。整形外科では、レントゲン検査やMRI検査などを行い、痛みの原因を特定し、薬物療法、リハビリテーション、手術など適切な治療を提供します。

2.2 神経内科

神経内科は、脳、脊髄、末梢神経、筋肉の病気を扱う診療科です。首の痛みの原因が、頚椎症性神経根症、胸郭出口症候群などの神経の問題である場合、神経内科の受診が必要となることがあります。神経内科では、神経学的検査や電気生理学的検査などを行い、神経の異常を診断し、薬物療法やリハビリテーションなど適切な治療を行います。

2.3 ペインクリニック

ペインクリニックは、痛みを専門的に扱う診療科です。他の診療科で痛みの原因が特定できない場合や、慢性的な痛みに悩まされている場合、ペインクリニックを受診することで、痛みの緩和や生活の質の向上を目指した治療を受けることができます。神経ブロック注射や薬物療法、理学療法など、様々な治療法を組み合わせた集学的治療を提供しています。

2.4 脳神経外科

脳神経外科は、脳、脊髄、末梢神経系の手術を必要とする疾患を扱う診療科です。頸椎椎間板ヘルニアが重症化し、手術が必要な場合や、脊髄腫瘍など、脳神経外科的な疾患が原因で首の痛みが生じている場合は、脳神経外科の受診が必要です。

診療科主な対象疾患
整形外科寝違え、むち打ち症、頸椎椎間板ヘルニア、頸椎症など
神経内科頚椎症性神経根症、胸郭出口症候群など
ペインクリニック慢性的な首の痛み、原因不明の首の痛みなど
脳神経外科手術を必要とする頸椎椎間板ヘルニア、脊髄腫瘍など

どの診療科を受診すれば良いか迷う場合は、まずは近くの医療機関に相談し、適切な診療科を紹介してもらうと良いでしょう。 また、緊急性の高い症状、例えば、高熱を伴う、意識がもうろうとしている、手足のしびれや麻痺がある、などの場合は、すぐに救急車を呼ぶか、救急外来を受診してください。

3. 各科の特徴と選び方のポイント

首の痛みは、原因によって適切な診療科が異なります。どの科を受診すれば良いのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。ここでは、整形外科、神経内科、ペインクリニック、脳神経外科の特徴と、それぞれの科で診てもらうべき首の痛みの種類、クリニックと大病院の選び方について解説します。

3.1 整形外科で診てもらうべき首の痛み

整形外科は、骨・関節・筋肉・靭帯・腱・神経などの運動器の疾患を扱う診療科です。首の痛みの中でも、骨や関節、筋肉などに原因がある場合は整形外科が適切です。

3.1.1 整形外科が扱う主な症状

  • 寝違え
  • むち打ち症
  • 頸椎椎間板ヘルニア
  • 頸椎症
  • 骨折
  • 脱臼
  • 捻挫

3.2 神経内科で診てもらうべき首の痛み

神経内科は、脳・脊髄・末梢神経・筋肉の病気を扱う診療科です。首の痛みの中でも、神経に原因がある場合は神経内科を受診しましょう。

3.2.1 神経内科が扱う主な症状

  • 頚椎症性神経根症
  • 胸郭出口症候群
  • 多発性硬化症
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
  • ギラン・バレー症候群

3.3 ペインクリニックで診てもらうべき首の痛み

ペインクリニックは、痛みを専門的に治療する診療科です。他の科で原因が特定できない場合や、慢性的な痛みを抱えている場合は、ペインクリニックの受診を検討してみましょう。ペインクリニックでは、神経ブロック注射などの治療を行うことができます。

3.3.1 ペインクリニックが扱う主な症状

  • 慢性的な首の痛み
  • 神経痛
  • 帯状疱疹後神経痛
  • 複雑な痛み

3.4 脳神経外科で診てもらうべき首の痛み

脳神経外科は、脳・脊髄・末梢神経系の手術を中心とした治療を行う診療科です。脳や脊髄に原因があると考えられる重篤な症状の場合、脳神経外科の受診が必要です。

3.4.1 脳神経外科が扱う主な症状

  • 脊髄腫瘍
  • 髄膜炎
  • くも膜下出血
  • 頸椎椎間板ヘルニアの手術

3.5 クリニックと大病院どちらを選ぶべきか

まずは、近くのクリニックを受診し、必要に応じて大病院を紹介してもらうと良いでしょう。以下にクリニックと大病院の特徴をまとめました。

クリニック大病院
特徴待ち時間が比較的短いことが多い。
地域に密着した医療を提供。
高度な医療設備と専門医が揃っている。
入院設備が充実。
メリット気軽に受診しやすい。
医師との距離が近い。
専門的な検査や治療を受けられる。
重症の場合も対応可能。
デメリット高度な検査や治療は難しい場合がある。
入院設備がない場合が多い。
待ち時間が長い場合がある。
医師との距離が遠い場合がある。
こんな方におすすめ初めて受診する方
症状が軽い方
定期的な通院が必要な方
クリニックで改善が見られない方
重症の方
手術が必要な方

首の痛みは、原因によって適切な診療科が異なります。ご自身の症状に合わせて、適切な医療機関を受診しましょう。

4. 病院に行く前に試せる対処法

我慢できないほどの激しい痛みや、痺れ、麻痺などの症状がある場合は、自己判断せずにすぐに医療機関を受診してください。しかし、それほど強い症状ではなく、様子を見ても良いと思われる程度の首の痛みであれば、ご自身でできる対処法を試してみるのも良いでしょう。ただし、これらの対処法を試しても痛みが改善しない場合や、悪化する場合は、医療機関を受診するようにしてください。

4.1 冷湿布/温湿布

痛みの種類によって、冷湿布と温湿布を使い分けましょう。急性の痛み、炎症を伴う痛みには冷湿布が効果的です。例えば、寝違えやスポーツなどで痛めた直後などは冷湿布を使用することで、炎症を抑え、痛みを和らげることができます。市販の冷却シートや保冷剤をタオルで包んで患部に当ててください。1回につき15~20分程度を目安とし、冷やしすぎには注意しましょう。

一方、慢性的な痛み、筋肉の緊張による痛みには温湿布が適しています。温湿布は血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる効果があります。デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けていることで首が凝り固まっている場合などに効果的です。市販の温熱シートや蒸しタオルなどを患部に当ててください。こちらも1回につき15~20分程度を目安とします。低温やけどには十分注意してください。

どちらの湿布を使用すれば良いか分からない場合は、まずは冷湿布を試してみてください。痛みが悪化するようであれば、温湿布に切り替えてみましょう。また、冷湿布と温湿布を交互に使用する方法も効果的です。痛みの状態に合わせて、適切な方法を選択してください。

4.2 ストレッチ

首の筋肉の緊張を和らげるためには、ストレッチも効果的です。無理のない範囲で、ゆっくりと首を動かしましょう。痛みを感じるところまで無理に伸ばさないように注意してください。以下に、首の痛みに効果的なストレッチをいくつかご紹介します。

ストレッチの種類方法注意点
首回し頭をゆっくりと回します。右回り、左回りそれぞれ数回ずつ行います。痛みを感じない範囲でゆっくりと行います。
首の横倒し頭を横に倒し、耳を肩に近づけるようにします。左右それぞれ数回ずつ行います。肩をすくめないように注意します。
首の前後屈頭を前に倒し、顎を胸に近づけるようにします。次に、頭を後ろに倒します。それぞれ数回ずつ行います。無理に後ろに倒しすぎないように注意します。
肩甲骨回し肩甲骨を意識して、大きく回します。前回し、後ろ回しそれぞれ数回ずつ行います。肩甲骨を動かすことを意識して行います。

これらのストレッチは、入浴後など体が温まっている時に行うとより効果的です。毎日継続して行うことで、首の柔軟性を高め、痛みの予防にも繋がります。

4.3 安静

首に痛みがある時は、できるだけ安静にすることも大切です。激しい運動や、長時間同じ姿勢を続けることは避けましょう。デスクワークが多い方は、こまめに休憩を取り、軽いストレッチなどを行うように心がけてください。また、睡眠時の姿勢にも注意しましょう。高すぎる枕や低すぎる枕は、首に負担をかけ、痛みを悪化させる可能性があります。自分に合った高さの枕を選び、首を支えるようにして寝るようにしてください。横向きで寝る場合は、肩幅と同じくらいの高さの枕がおすすめです。

これらの対処法を試しても痛みが改善しない場合、または痛みが悪化する場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。適切な診断と治療を受けることが大切です。

5. 受診時の注意点

首の痛みを適切に治療するためには、医療機関を受診する際にいくつかの注意点があります。スムーズな診察と適切な診断、治療を受けるために、以下の点に気をつけましょう。

5.1 症状を詳しく伝える

医療機関を受診する際には、現在の症状をできるだけ具体的に伝えることが重要です。いつから痛み始めたのか、どのような痛みか(鋭い痛み、鈍い痛み、しびれるような痛みなど)、痛みの程度、痛む場所、痛みが強くなる時や弱くなる時、他に気になる症状があるか(頭痛、吐き気、発熱など)などを伝えましょう。

例えば、「3日前から首の後ろに鈍い痛みがあり、特に朝起きた時や長時間同じ姿勢でいると痛みが強くなります。また、左腕にしびれを感じることもあります」のように具体的に伝えることで、医師はより正確な診断を行うことができます。

5.2 既往歴を伝える

過去の病歴やアレルギー、現在服用している薬がある場合は、必ず医師に伝えましょう。過去の病歴が現在の症状に関連している場合もありますし、服用している薬によっては、治療法に影響が出る可能性があります。健康診断の結果や他の医療機関からの紹介状なども持参すると良いでしょう。

5.3 治療方針を確認する

医師から提案された治療方針について、疑問や不安があれば遠慮なく質問しましょう。治療内容や期間、費用、予想される効果、副作用など、納得できるまで説明を求めることが大切です。また、セカンドオピニオンを求めることも選択肢の一つです。

伝えるべき情報具体例
痛みの種類ズキズキ、チクチク、ジンジン、しびれるような痛みなど
痛みの程度我慢できる程度、日常生活に支障がある程度など
痛みの場所首の後ろ、首の横、首の前など
痛みが増悪する要因特定の動作、時間帯、姿勢など
痛みを軽減する要因安静、特定の姿勢、薬など
関連する症状頭痛、吐き気、めまい、しびれ、発熱など
既往歴過去の病気、ケガ、手術歴など
服用中の薬市販薬、処方薬、サプリメントなど
アレルギー薬物アレルギー、食物アレルギーなど

これらの情報を正確に伝えることで、医師はより的確な診断と治療を行うことができます。安心して治療を受けるためにも、積極的にコミュニケーションを取りましょう。

6. まとめ

首の痛みは、その原因によって適切な診療科目が異なります。この記事では、首の痛みの主な原因と、それぞれに対応する診療科目を解説しました。寝違えやむち打ち症など、筋肉や骨格が原因と考えられる場合は整形外科が第一選択となります。神経の圧迫や炎症が疑われる場合は、神経内科の受診も検討しましょう。痛みが強い、慢性的な痛みにお悩みの方は、ペインクリニックも選択肢の一つです。また、髄膜炎など、緊急性の高い病気が疑われる場合は、速やかに脳神経外科を受診することが重要です。

ご自身の症状に合わせて適切な診療科を受診することで、より効果的な治療を受けることができます。受診の際は、症状や既往歴を医師に詳しく伝え、納得のいく治療方針を相談しましょう。また、受診前に冷湿布や温湿布、ストレッチなどで症状が緩和する場合もあります。ただし、痛みが続く場合は自己判断せず、医療機関への受診をおすすめします。この記事が、首の痛みでお悩みの方の病院選びの一助になれば幸いです。